「もったいない」はいつも隣り合わせ

廃棄商品の不正横流し事件から出てくる、商品(不良品など)の

大量廃棄から、

もったいない

の話。

ごもっともです。が、

廃棄も2種類あると思ってます。

事件となった時の廃棄商品。

これは異物混入などの事故品。

異物が入っていて、どれに入っているのかわからない、特定できないから

すべて破棄することで根本的な原因をなくす、それで購入者の健康被害を

出さないという策。できればどれに混入したのかわかれば一番いいとは

思いますが、数万、数十万という生産をしている商品では、特定する

までに時間がかかりすぎて商品がダメになってしまう恐れも。

結果的に博するよりもコストがかかってしまうことが予想される。

もう一つは期限切れなどによる廃棄品。

(中には食べられるものも含まれることがあります)

消費期限や賞味期限が設定されていて、それを過ぎると店頭では

販売しなくなります。または、この期限の全期間の3分の1を担保していないと

店頭から撤去してしまうというスーパーもあります。

これが大量に出てしまうと、バイヤーや担当者の仕入れ数があかんって

ことになり、この数を頑張って調整することで少しでももったいない状況は

減らすことができるかと思います。

(期限については、昔はないものもあったのかもしれないですが、事故や事件などの教訓や再発防止からだんだん厳しい条件になっていったことは想像できます)

大量生産、大量廃棄の一部分を切り取って、すぐにもったいないと

叫ぶ人がいますが、ちょっと待て、と。

確かにもったいない。

ですが、

  • 1円でも安い商品を追い求める傾向
  • ちゃんと利益を得ることが忌み嫌われやすい傾向
  • 大量に生産することで1商品当たりのコストが安くなるという事実
  • 同じカテゴリの商品、手作りで品質はしっかりしているけど価格は高い、
  • 大量生産で品質は劣っているとわかっていても価格が安いものを選ぶ傾向
  • 賞味期限、消費期限を過ぎるとその商品はダメなものになるという意識(ちょっとここだけはうまく言えないなあ(^^ゞ)

ざっと数点あげてみましたが、こうして考えてみると自分の心当たりに

あることがいくつか出てくるのではないかと思います。

大量生産のおかげで受けた恩恵もあるし弊害もある、ただ一点だけを

切り取ってもったいないとは簡単に言えないとは思います。

むしろ大事なのは自分の身の回りのことを考えてみること。

もったいないようにしないようにするにはどうするとよいのかを考えること、

意識し続けることではないのかなって思います。

廃棄が減れば案外もうちょっとその商品価格は安くなるのかもしれません。

廃棄することもコストですからね。

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